第32回創立記念行事
創立記念行事


『参勤交代の道 八里を歩く』について

 

「参勤交代の道 八里を歩く」について説明します。
本丸中学校伝統となった創立記念行事「参勤交代の道 八里を歩く」が毎年5月に行われます。

本丸中学校は、昭和24年にお城の中に開校しました。昔の軍隊の被服倉庫を改造した窓の少ない暗い教室であったということです。昭和27年に、今の外ヶ輪小学校のところに移り、昭和60年に、現在の校舎に移りました。

「参勤交代の道 八里を歩く」は、現在の校舎に移転する前の年の昭和59年から始まりました。
現在の校舎への移転を記念し、また、全国でも他にはない「本丸」という校名をもつ学校や四百年の伝統と文化の薫る城下町新発田にふさわしい行事をつくることを考え、先生と生徒が真剣に相談した結果が、この行事でした。

昔、新発田藩の参勤交代は、大名行列できちんと並んで進み、新発田藩主の別邸であった五十公野御茶屋で休憩を取り、そこからは、たくましい人だけで旅の支度を整え直して、再出発したそうです。そして、米倉、山内、津川、会津街道を歩いて江戸へ、300キロ、9日間の旅だったそうです。一日に歩く距離は、約八里(32キロ)でした。

「参勤交代の道 八里を歩く」では、皆さんも、本丸中学校から五十公野までは、大名行列をまねて、整然と行列で進みます。そして、五十公野からは、体力に合わせて、会津藩との境界であった山内、そしてその先の中々山まで歩きます。往復約32キロ、八里を歩きます。

物が豊かになり、車や鉄道など交通手段が発達した今、八里を歩き通すことは、精神的にも肉体的にも辛いことです。
しかし、この行事には、先輩が築いてきた本丸中学校の伝統を引き継ぎ、さらに新らしい伝統を創り上げていこうとする、たくましさを身に付けて欲しいという願いや、困難に挑戦し克服する心を体得して欲しいという願いが込められています。
また、それだけではなく、「城下町新発田の歴史」の一端を知り、参勤交代の道の自然の美しさを感じ取って欲しいとも願っています。

生徒一人一人が目標をもって臨んで欲しいと思います。


ねらい

(1)母校の歴史や“本丸”の校名にちなむ郷土の歴史の一端を知り、誇りと向上心をもとう。
(2)一歩一歩の努力により、大きな目標に達することを知ろう。
(3)長い距離を歩くことにより、それに耐える体力と強い意志を養おう。
(4)集団や個人で歩行するときの規則を厳守し、よりよいマナーを身につけよう。
(5)親と子がともに歩き、励まし合い、語り合いながら絆を深めよう。

行程とおおよその到着時刻

本丸中学校 五十公野公園
駐車場
板山関所 山内関所 中々山関所 米倉関所 五十公野関所 本丸関所
距離 0km 3km 11km 16km 18km 23km 27km 32km
標準到着時刻 7:10発 7:40〜8:20 10:00 11:15 11:45 13:15 14:15 15:30
閉所時刻 ※8:00出発 11:00 12:30 12:30 14:00 15:10 16:40

※11:30前に山内に到着しても,養護教諭の判断で中々山に行かない場合もあります。
※「閉所時刻」までに関所に到着しない場合,車で本丸関所に移動になります。


(C)新発田市立本丸中学校